板金塗装の作業で大変なこと

板金塗装の作業で苦労することは、修理の規模が毎回かわることだと思います。
ちょっとした傷であっても、その箇所によっては修理範囲が大きくなり隣の部位にまで修理が及ぶこともあります。
塗装に関しては、元の色を再現する技術が難しく、完全に同じ色を作ることは厳密には不可能に近いともいわれています。
作業者の技術や作業時の環境、気温や湿度によって塗装の発色具合に違いが出るからです。
人の目で分からない程度の近似色になるまで塗料を調合し、塗装時には元の色と馴染ませるように塗布します。これはぼかし塗装とよばれる技術で塗装範囲が広がるのでいかに許容範囲で納めるかが技量によるところです。
また塗装の加減により表面の肌も作り込まないといけない。表面の肌は塗装のツヤ感ともいわれ見た目に影響する。新車の塗装は機械で塗られているため、その肌加減に合わせて人の手で塗装することで近づけるのです。
その技術次第で、次の行程の磨き作業の手間に関わってきます。濃い塗色のものであれば、磨き具合や塗り具合など目立ちやすいため特に気を使います。

そういった塗装のことを意識した上で下地処理をするため、下地作業は塗装よりも重要と考えられていたりします。
はじめの段階で塗装範囲を意識し、出来るだけ最小限の範囲内で下地処理を考えなければいけません。

また板金を含めた下地処理は表面では確認できないが、とても重要な行程です。
甲板の凹み修正の段階でどれだけ歪みを少なく修正できるかで、パテ処理の難易度が変わってきます。
また時間のコストもあり、どの修理方法を選択するかで効率を考えないといけないのです。
板金塗装は全体を通じて目に見えない苦労があり、大変な仕事だと思います。