塗装ブースによって作業性が変わる

塗装作業を行う場合、作業中のミスト(塗装時に発生する塗料の余分な霧)が舞うのを防ぐために、空気を循環させるためのブースが必要です。
またブースの目的は、外部からの空気中に含まれるホコリやゴミを除くために塗装スペースを隔離することです。

ブースには規模の大小がいくつかあり、簡易性の高いものや工場に設置するために工事が必要なタイプがあります。
簡易性の高いものには、ビニールカーテンで仕切るタイプのものがあり、天井から吸気口をつりさげて設置し、壁に排気口をセットしたものになります。
吸排気には専用のフィルター使い空気をキレイにして換気させています。
工場に設置するものには、箱形で工場の内外どちらにでも設置できるもの、工場の地面を掘って設置するものがあります。
簡易タイプに比べ設置費用がとてもかかります。
空気の循環経路による区別もあります。
上から空気を取り入れたあと、壁面に設けた排気口へ流れていくものと、床面から排気ダクトを抜けて流れていくものにわかれます。
壁面に排気口を設けるタイプは簡易的で設置が容易であることからよく導入されるケースが多く、排気フィルターの清掃も手軽に行えます。
しかし、空気の循環に滞りが生じるため、作業を行う車両の配置に気を使わなければ行けない点があります。
床面から排気するタイプは、空気の循環効率がよく、大きな範囲を作業するのに適しています。しかし、ブースを設置する際に地面を掘り、コンクリートで仕上げるなどの大規模な工事が必要なため、導入コストは決して安くはありません。

自動車の塗装にはあまり使われることはないですが、水を循環させ、塗装ミストや空気中のホコリを吸着させるタイプの塗装ブースもあります。小物などの塗装には向いているかも知れませんがあまり見る機会はないとおもいます。
板金塗装では、ほかにも調色用のコンパクトなブースもあります。

大規模なブースになれば、温度や湿度の管理ができ、季節の影響をある程度軽減する事が出来ます。また焼き付けが出来るタイマー機能もついていて、塗装が終わったあとはそのまま乾燥も兼ねることが可能です。
大きな修理工場などでは、効率よく仕事をこなすのに設備投資で導入されています。