塗装に必要なスプレーガンの種類

板金塗装で塗料を自動車に吹き付けるのに、スプレーガンが用いられます。
スプレーガンはコンプレッサーによって圧縮された空気によって、塗料を霧化する仕組みをもっています。
塗料は水分が含まれていてはいけません。コンプレッサーで圧縮された空気には水分が多く含まれています。
なので、水分を分離するためのフィルターやセパレーター、ドライヤーと呼ぶ装置で圧縮空気をろ過します。
圧縮空気は分配される箇所で空気圧が調整されスプレーガンまで届きます。
スプレーガンの仕組みは、圧縮空気を吐出する勢いで、塗料が入ったカップから塗料が吸い出され、霧状に分散される構造です。
スプレーガンは、本体の形状や塗装の用途に応じて種類が分けられます。

スプレーガンの種類

重力式スプレーガン
塗料カップが吐出口よりも上側にあるタイプ。
カップ形状が小振なものが多く、カップ角度の調整が可能なものもあり、補修塗装や簡易な塗装に向いています。
作業が行いやすいため、最も多く使用されているタイプのスプレーガンです。
吸い上げ式スプレーガン
塗料カップが吐出口よりも下側にあるタイプ。
カップの形状がやや大きめで、角度も固定されているため、細かい作業には向かない。中型〜大型な塗装作業に用いられることが多いです。
圧送式スプレーガン
塗料のタンクが別に設けられ、空気とともに圧送されたものを吐出するタイプのスプレーガンです。
一般的な板金塗装ではあまり使用されることはない、特殊なガンです。
車の骨格になる複雑な面を塗装するときなどに使われるようで、なかには静電気によって塗料を均一に仕上げる電着塗装というのがあり、そういった場合に用いられるスプレーガンです。
その他のスプレーガン
エアブラシなどに用いるピースガン
非常に小さな口径のガンで、自動車のカスタムペイントなどで細かいイラストを入れたりするのに用いられます。
フレイク塗装に用いるガン
吸い上げ式のスプレーガンだが塗料カップのなかにプロペラが着いていて、中の塗料が常に混ぜられる機構がついています。
これは、メタリックよりも大きなフレイクを吐出する際に、吐出量にばらつきがでないようにするためです。
口径も通常のものよりも大きくなっています。

スプレーガンは用途によって使い分けられるだけでも、こんなに種類があります。
同じ用途であっても板金塗装の補修作業では、塗料の種類によってさらに使い分けをされています。